中国思想【戦国秦漢】

南北朝時代の士大夫と社会

池田恭哉著

魏晋南北朝時代の不安定な戦乱の時代の中に身を置き、知識人として貴族制を擔った貴族(士大夫)たちは、果たして具体的に何に立脚した生を営もうとし、また社会から求められる知識人としての存在価値に対して、どう振舞おうとしたのか、顔之推『顔氏家訓』、南北朝時代士大夫の精神性や問題意識を通して考察する。

 

序章

第一部 顔之推論ー家と社会と国家

顔之推における家と国家ー学問を媒介として╱顔之推と『顔氏家訓』・『冤魂志』ー両著作に籠められた顔之推の意図╱『顔氏家訓』における「禮傳」ー何を指すのか

第二部 北朝士大夫と国家ー仕官と隠逸をめぐって

北斉・劉昼における仕官と修養ー『劉子』の分析を通じて╱北朝における隠逸ー王朝の要求と士大夫の自発╱新王朝への意識ー盧思道と顔之推の「蝉篇」を素材に

第三部 南北朝時代の継承と展開ー他時代と比較した南北朝時代

北魏における杜預像ー何がどう評価されたのか╱「桓山之悲」についてー典故と用法╱隠逸と節義ー「溥天之下、莫非王土」を素材に╱王通と『中説』の受容と評価ーその時代的な変遷をたどって

結語╱あとがき╱索引

A5判 368頁 2018年2月発行 ISBN978-4-87636-431-2

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「孝」の研究―孝経注釈と孝行譚との分析

佐野 大介著

『古文孝経孔安国伝』の思想の解析からはじめ、孝の構造を考究する。また孝思想の漢土と本朝との特定側面を比較検討し、さらに「孝とは何か」の著者見解を提示する。

 

第一部 『孝経』注釈に関する研究

第一章 『古文孝経孔安国伝』偽作説について 

『古文孝経孔安国伝』偽作説概観/『孔伝』偽作説研究の現況/太宰本の出現期

第二章 『孔伝』における「孝」と「忠」との関係

『孔伝』における二軸の人間関係/「孝」から「忠」への傾斜の様相/「孝」の規範的命題たる所以

第三章 『孔伝』における「孝治」と「法治」との関係

『孝経』の「孝治」と『孔伝』の「法治」/「法治」が推奨される根拠/「法治」に従わねばならぬ理由/『孔伝』における法概念と『管子』との関係

第四章 司馬光における『古文孝経指解』の位置

『古文孝経指解』と諸本との関係/古文テキスト選択の理由とその影響

第二部 「孝」と「不孝」との間

第一章 「孝」における「愛」と「敬」との関係

宋代以前における「愛」・「敬」解釈/宋代における「愛」・「敬」解釈/朱子学以降における「愛」・「敬」解釈

第二章 「孝」と「不服従」との関係

諫争の目的/諫争不成功時の対応/親の命に対する不服従

第三章 後漢孝批判の系譜と孝の規範性

後漢の孝批判/孝の規範性の根拠/『荀子』の孝観と後漢孝批判との関係

第四章 墨家の孝説とその批判

利と孝との関係/儒家の墨家的孝批判/節葬論と「親疎の別」との関係/節葬と明鬼と「親疎の別」との関係

第五章 本朝における親殺しの不孝の容認

忠孝背反状況/貞孝背反状況/孝孝背反状況/孝不孝一致状況

第三部 「孝」と血縁性との関係

第一章 孝行譚における血縁性の意味

血縁的親子関係/社会的親子関係/孝の構造

第二章 本朝近世孝行譚における養子の孝

社会的親子関係/社会的「養親―養子」関係/情緒的「養親―養子」関係

第四部 和漢における孝観念の異同

第一章 和漢における孝観念の異同

「親に先立つ不孝」への態度の異同/他姓養子への態度の異同

第二章 和漢の孝行譚における割股

和漢における割股に対する態度の異同/割股と食人忌避との関係//割股が現れる美談/割股と慈との関係/食人療病における原因認識の異同

結語/あとがき/初出一覧/索引

A5判函入 344頁 2016年11月発行 ISBN 978-4-87636-414-5

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五経正義研究論攷―義疏学から五経正義へ

野間文史著

第一篇 讀五経正義箚記 

義疏学から五経正義へ―科段法と問答體の行方/五経正義の史記評価/五経正義の禮記評価/尚書正義版本小考―八行本『尚書正義』と九行本『尚書注疏』 

第二篇 五経正義讀解通論 

今讃(今賛)/今刪定知不然者(今刪定以為)/對文(對則)・散文(散則)/其實/或可/今知不然者(知不然者)/斯不然矣/必知然者/其意言(其意謂・其意以為)/無正訓/以意言之耳/相傳為然/以當時験之/無正文・無明文/事無所出・無明證・無明據・無所據/観文為説・望文為義/未知是/以俟後賢/其義未聞/云云/便文/古人自有福語耳/常訓/語辞・語助・助語・助句 

附篇 近代以来日本的十三経注疏校勘記研究 

十三経注疏版本研究/阮元『十三経注疏校勘記』研究/周禮注疏:加藤虎之亮『周禮経注疏音義校勘記』/周易正義:野間文史「廣島大学蔵舊鈔本『周易正義』攷附校勘記」/尚書正義:吉川幸次郎『尚書正義定本』・「讀尚書注疏記」/毛詩正義:吉川幸次郎「毛詩正義校定資料解説」/禮記正義:常磐井賢十『宋本禮記疏校記』/儀禮注疏:倉石武四郎『儀禮疏攷正』/春秋正義/公羊傳注疏・穀梁傳注疏/論語注疏・爾雅注疏・孝経注疏・孟子注疏 

あとがき 索引

A5判函入 448頁 2013年10月発行 ISBN 978-4-87636-368-1

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五経正義の研究―その成立と展開

野間文史著

序説

五経正義の編纂/五経正義研究史―五経正義・十三経注疏研究文献目録並びに解題

第一篇 五経正義の成り立ち

五経正義所引定本考/五経正義所引定本考 資料編/引書から見た五経正義の成り立ち―所引の緯書を通して/引書からみた五経正義の成り立ち―書伝・書伝略説・洪範五行伝を通して/春秋正義の源流について―六朝時代の左伝学と義疏の学

第二篇 五経正義の版本と校勘

広島大学蔵旧鈔本『周易正義』について―五経正義の版本と旧鈔本の価値/附篇 広大本周易正義校勘記/魏了翁『春秋左伝要義』について―春秋正義校勘の資料として

第三篇 五経正義と北宋邢昺疏

邢昺『論語正義』について/邢昺『爾雅疏』について

附篇 九経疏引書目表

A5判函入 524頁 1998年10月発行 ISBN 4-87636-160-6

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十三経注疏の研究―その語法と伝承の形

野間 文史 著

第一篇 五経正義を読み解く

人名を見分けることの難しきこと/佚書の引用範囲を見分けることの難しきこと/書名を見分けることの難しきこと/阮刻の嘉慶本と道光重刊本/正義の釈音例

第二篇 五経正義の語彙語法

第三篇 標点本十三経注疏を読む

李学勤主編『標点本十三経注疏(簡体版)』を読む/李学勤主編『標点本十三経注疏整理本(繁体版)』を読む/国立編訳館主編『分段標点本十三経注疏』を読む

第四篇 春秋正義の版本

宋慶元刊『春秋正義』について/『景鈔正宗寺本春秋正義』について/足利学校遺蹟図書館蔵『附釈音春秋左伝注疏』について

第五篇 劉文淇の左伝学

劉文淇の生涯/劉文淇の学問と著述/左伝旧疏考正解題/上海図書館蔵『春秋左氏伝旧注疏證』稿本を読む

A5判函入 498頁 2005年10月発行 ISBN 4-87636-252-1

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春秋左氏伝―その構成と基軸 【研文選書105】(在庫僅少)

野間 文史 著

『左伝』の全体像を解析し、更に特徴的な部分を読み解くことでその成立ちと著作意図を考察する。

〈目次〉
第一章 左伝研究序説

第二章 左伝の多元世界 

大部な『左伝』/列国の史記/国別『左伝』の復元/『左伝』の重層性/『左伝』の重心

第三章 覇者の時代(一)普文公 

普文公登場前夜(一)曲沃伯/普文公登場前夜(二)献公・驪姫・大子申生・恵公/公子重耳放浪譚/晋文公の覇業と『左伝』の評価

第四章 覇者の時代(二)斉桓公 

斉桓公登場前夜/斉桓公の覇業と『左伝』の評価/斉桓公の最後/『左伝』の管仲評価

第五章 大戦の時代―ひつ邲之役

第六章 賢大夫の時代(一)鄭の子産 

弭兵之会/鄭の子産(鄭の七穆/外交辞令/批評・予言/為政/博学多識/同事異聞/子産説話)

第七章 賢大夫の時代(二)叔向・晏嬰・叔孫豹・公子札 

晋の叔向(批評・予言/子産・晏嬰との出会い)/斉の晏嬰(社稷の臣/晏嬰と陳氏)/魯の叔孫豹/呉の公子札/賢大夫の時代

第八章 結びと参考文献

4・6判 424頁 2010年3月発行 ISBN 978-4-87636-308-7

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儒教社会と母性―母性の威力の観点でみる漢魏晋中国女性史〈増補版〉

下見隆雄著

女性伝記資料を精察し、類型的に分別整理。女性存在の儒教思想・社会における位置と意義について考察し、その変遷を解明。中国女性史研究への新鮮な視点・方法論を開示する。新論文三篇を追加。

 

Ⅰ 概説篇 母性の役割への認識とその社会的背景―劉向『列女伝』から『晋書』列女伝まで

劉向『列女伝』における母性認識/『後漢書』列女伝より見る後漢時代の母性/『晋書』列女伝より見る魏晋時代の母性

Ⅱ 研究篇 儒教社会における母性の威力とその構造についての研究―『後漢書』列女伝資料研究を中心にして

「列女伝」創設における范曄の意識をめぐって/「列女伝」における「鮑宣妻」伝の位置づけ/『後漢書』における隠逸とその妻、また、時代状況を象徴するものとしての隠逸への視点/『女誡』における女性教導と主婦の位置/儒教社会における母性の役割/妻と母における母性の性格/妻の母性の構造、貞節を通しての検証/妻から夫・娘から父への母性発揮の類似性についての考察/賢才の妻

Ⅲ 増補篇

三母の伝記―『華陽国志』列女伝より

『華陽国志』列女伝記について

曹娥の伝記説話について

A5判函入 528頁 2008年12月増補版発行 ISBN 978-4-87636-292-9

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孝と母性のメカニズム―中国女性史の視座 【研文選書71】

下見隆雄著

<目次>

Ⅰ 孝とはなにか
孝をどのように考察するか/老莱子孝行説話の真意/老莱子説話への近代人の理解/老子説話への対応の問題点/説話類に語られる孝とその実のすがた/割股に おける孝の本質/子の犠牲と孝との関連/孝子伝説話における割股的孝行の扱い/孝と現代への視点/古典が教える孝/孝と祖先の祭祀について/母性への観点 と祖霊

Ⅱ 孝と母性
子の孝と親の自愛/子に対する父と母の位置/子を導く父と母の役割と意義/慈母と厳母―歴代の教説に見る/母の教導の本質/報恩への観点/孝と報恩/孝と 恩の問題/儒教社会における子という存在/母親の母性行為をどうとらえるか/儒教社会における母性/儒教社会の倫理と母性

Ⅲ 孝から忠への展開―血縁の父母から公の父母へ
『論語』における仁/孝と社会道徳/『孟子』における孝の展開/『孟子』と『墨子』/『荀子』における孝と忠/『孝経』の場合/民の父母/私の孝から公の孝へ

Ⅳ 母・妻・娘における母性実践の諸相―伝記資料からみる
「二十四孝」における母/母の影響力と役割―列女伝記説話を中心に/子を教導する母と夫を教導する妻/夫の孝と妻の貞節/父への母性発揮

おわりに
儒教社会女性の深層/儒教社会の母性と日本社会/儒教思想への対応と今後の課題

4・6判 320ページ 1991年9月発行 ISBN 978-4-87636-148-9

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母性依存の思想―「二十四孝」から考える母子一体観念と孝 【研文選書84】

下見 隆雄 著

儒教社会は男性によって主導され、女性は補助的な役割を果たす存在であったとする中国学の“常識”は誤りであるとする著者の第二の書。
儒教思想は母性力に依拠して構築されると言う認識を「二十四孝」の説話資料を用いて解析する。

4・6判 238ページ 2002年4月発行 ISBN 4-87636-207-6

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中国古代の思想家たち

町田三郎著

戦国時代から漢代末にかけて登場した思想家群像をさまざまの角度から描く。

〈目次〉

丘の禱るや久し

荘子における思想と文学

管子研究 侈靡篇/水地編/心術ということば

孫子の兵法―孫武と孫臏

荀子ー古代思想の統合者

韓非子―法思想の大成

『礼記』「学記篇」考

『史記』傳靳蒯成列伝

陳嬰の母―秦漢社会の一断面

叔孫通

揚雄論 漢代の儒教の進展者・揚雄/楊雄の賦

道家思想研究史のための覚書

A5判 236ページ 2002年2月発行 ISBN 4-87636-205-X

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戦いの神―中国古代兵学の展開

湯浅邦弘著

第一部 戦争神の行方

戦争神蚩尤の伝承/『呂氏春秋』の蚩尤像/『大戴礼記』の蚩尤像/蚩尤と黄帝/戦争と人間/戦争神の行方

第二部 中国的文武観と兵学思想

塩鉄論争と文武観の展開/道家的戦争観の展開―『淮南子』兵略訓/漢代に於ける「武」の位置―『説苑』指武篇

第三部 中国兵学の展開

兵書としての敦煌残巻占運気書/李靖の攘夷―『李衛公問対』/合理と呪術の兵法―『太白陰経』/総合的兵書の完成―『虎鈐経』

A5判 340頁 2007年10月発行 ISBN 978-4-87636-277-6

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中国古代社会思想史の研究

板野長八著

 序(好並隆司)

老子の無

無為自然の道と聖人・王者/老子の無と人の道/聖人の無不為と民/孟子批判としての無為の道/専制君主制に帰する無為の政治/創造・発展のない無の論理

荀子の思想―特に天人の分について

緒言/天子の分の思想/聖人・君主の絶対化

荀子の礼説―儒教成立の前提として

礼の概念/礼による世界の構成/礼の抽象性と具象性/思想界に於ける荀子の位置/荀子の歴史的性格

秦誓の作成

秦誓/左氏に見られる穆公の告諭と秦誓/秦権力の正当化と秦誓/秦誓の占める位置

管仲の参国伍鄙の制を論じて商鞅の県の制に及ぶ

斉語の参国伍鄙/管仲より墨子へ/商鞅の県の制

商鞅の変法をめぐる老子と孟子

変法の意義とその成功後における混乱/老子の天道―帝道/老子の孟子に対する批判/老子の商鞅派に対する批判/商鞅派の対応/孟子の対応

中国古代の帝王思想―特に韓非の君主論

君主の社会的性格/君主の宇宙論的性格/韓非の歴史的な位置

戦国秦漢における孝の二重性

孟子の孝悌と老子の孝慈/孝経の孝と忠孝篇の孝/漢の支配と孝

司馬遷の経済思想

史記貨殖列伝序/軽重/因/富と礼/司馬遷の立場

あとがき(寺池遵)

A5判 372頁 2000年1月発行 ISBN 4-87636-179-7

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中国中古の学術

古勝隆一著

上篇 中古注釈学をめぐる学術史的背景

漢魏両晋注釈家の序文

釈奠礼と義疏学

南斉の国学と釈奠

都講の再検討

高座について

下篇 中古注釈書研究

郭象による『荘子』刪定

賈大隠の『老子述義』

『孝経』玄宗注の成立

御注『孝経』開元初注本をめぐって

韓愈の排仏論と師道論

A5判函入 438頁 2006年11月発行 ISBN 4-87636-262-9

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漢代の学術と文化

戸川芳郎著

〈目次より〉

原初的生命観と気の概念の成立

帝紀と生成論―『帝王世紀』と三気五運

〔対談〕「無」とは何か―中国思想と「無」

郭象の政治思想とその「荘子注」―「極小大之致、以明性分之適」に示された意図を焦点に

「貴無」と「崇有」―漢魏期の経芸

王充命定論試探

王充人格論弁説

東漢初期にあらわれた政治思想の一形態―王充歴史観剖析

文儒ということ

王充―孤高の実証的批判家

四庫全書総目提要「論衡」訳注並びに補説

A5判函入 606頁 2002年10月発行 ISBN 4-87636-213-0

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後漢思想の探究

田中麻紗巳著

第一章 今古文学の諸問題

『白虎通』の「或曰」「一説」/『五経異義』の周礼説/「発墨守」等三篇に見える鄭玄の論法

第二章 讖緯批判

張衡「請禁絶図讖疏」/荀爽の生き方と讖緯批判

第三章 王府の思想

人間観/法と民との解釈

第四章 後漢末の合理的思想

荀悦の合理性/応劭と俗論・俗説

第五章 春秋学と何休

後漢初期の春秋学/『春秋公羊解詁』の太平/『春秋公羊解詁』緯書関連箇所/何休の用いた『公羊伝』

附篇

『礼記』楽記篇の音楽論と性説/『漢書』の「春秋の義」

A5判函入 330頁 2003年7月発行 ISBN 4-87636-220-3

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神呪経研究―六朝道教における救済思想の形成

菊地章太著

第一部 六朝道教における救済思想の形成

神呪信仰の系譜―初期雑密経典から道教経典へ

劫運思想の系譜―讖緯文献から道教経典へ

救済思想の系譜―李弘信仰の生成と変容

第二部 道教経典の成立史研究

『老子変化経』の成立

『女青鬼律』の成立

『太上霊宝天地運度自然妙経』の成立

『洞淵神呪経』の成立

結章 中国宗教史における救済思想の展開

補遺 『洞淵神呪経』諸本(写本校異・本文校訂・現代語訳)

A5判 448頁 2009年1月発行 ISBN978-4-87636-294-3

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